旧伊深村役場庁舎(いぶカフェ) 【国指定登録有形文化財】
【マップ位置 D8】
昭和11(1936)年に旧伊深村役場の庁舎として建てられた和洋折衷型の建物で、美濃加茂市で現存する唯一の戦前の庁舎として希少性が高く、平成28(2016)年に国の登録有形文化財に登録されたことから伊深住民の新たな活動拠点のひとつとして位置づけられました。
伊深まち協では市と協働で数回にわたる住民参加の話し合い(ワークショップ)を実施し、活用方法を議論した結果、地区外からの来訪者の窓口機能を果たしながら、地域の憩いの場である “カフェ”として活用することになり、現在は地域密着型の“いぶカフェ”として運営されています。
●略年表
昭和11(1936)年 役場庁舎竣工
〃 18(1943)年 議場棟竣工
〃 29(1954)年 合併で美濃加茂市となり伊深支所となる
〃 44(1969)年 伊深連絡所となる
〃 56(1981)年 連絡所新築に伴い伊深自治会館となる
平成26(2014)年 自治会館としての使用を中止
〃 28(2016)年 国の登録有形文化財に登録
〃 30(2018)年 復元工事完成。議場棟は廃止。カフェ「茶霞おきゃれ」運営開始
令和2(2020)年 「茶霞おきゃれ」運営終了
〃 3(2021)年 カフェ「いぶカフェ」運営開始
●文科省文化審議会への諮問資料(平成28年 岐阜県)より
: 本建物の特徴等について
・登録基準: 「1 国土の歴史的景観に寄与しているもの」
・説明(抜粋):「美濃加茂市で現存する唯一の戦前の庁舎であり、昭和初期における地方公共建築の技法を今日に伝えるものである。また、集落の中心に位置しており、旧伊深村の近代を象徴する建物である。」
【参考資料】
2012.9.29 平成24年度第1回まちづくり研修会「伊深自治会館の歴史的価値を知ろう」の講演資料
*当協議会が主催した研修会のときの資料です。
2012.9.6 伊深自治会館を描いた画について
*伊深自治会館時代に描かれた画です。