龍安寺
【マップ位置 D7】
寺洞のいちばん奥にあり、立派な鐘楼門を有するこの寺は、昔ここにあった碧雲山永安寺という臨済宗南禅寺派の寺を引き継ぎ、延宝(1673~1681年)年間のはじめに再興されたもので、現在は正式名を碧雲山龍安寺(りょうあんじ)といい、正眼寺の四隣寺のひとつに数えられています。江戸時代に隣の卜雲寺の寺領から梵鐘が掘り出されたものの、「(前略)武儀郡揖深荘碧雲山永安禅寺鴻鐘」と銘が打ってあったためこの寺のものとわかり、今は鐘楼門に吊り下げられています。また銘には至徳元年(1384年)に当時の美濃国守護、土岐義行から寄進されたことが記されています。
梵鐘は県の重要文化財(工芸品)、鐘楼門は市の有形文化財(建造物)に指定されています。