伊深義民・戦没者の記念碑

伊深義民・戦没者の記念碑

記念碑群

【マップ位置 C8】

 

 正眼寺の参道右手の一段高くなったところに、記念碑群があります。向かって左から、第二次大戦の戦没者碑、日露戦争の戦没者碑、伊深義民の碑です。これらはもともと旧伊深村役場の西あたり(十王前)にあったものを昭和26年に移設(第二次大戦の戦没者碑はそのときに新設)したもので、戦没者の碑には伊深在住で戦没された方々の名前が刻んであります。

 一方、「伊深義民」とは、江戸時代の中期、天和2(1682)年に伊深村百姓たちが、年貢の高率と、年々農作物の不作が続き、生活に困窮していることを理由に、年貢の減免と農民の救済策を領主の佐藤家に訴えるため、二回にわたって江戸屋敷に出向いたものの、百姓たちが納得できる救済策がとられなかったことから更に幕府へ直訴、ついに百姓32名が打ち首、追放の刑にあったという伊深の歴史上特筆すべき悲しい事件です。

 時代は違っても郷土のために犠牲となった方々への鎮魂の思いをこめ、地元各班が持ち回りでこのまわりの清掃を行っています。