井上太十郎氏頌徳碑

井上太十郎氏頌徳(しょうとく)碑

井上太十郎氏頌徳碑

【マップ位置 D6】

 

 中切公民館の北西あたりに東南方向にせり出したような小山があり、ここから南側に「井上」という字があります。そして伊深に何軒かある井上姓の家もこのあたりに集中しています。この小山の東側へり市道わきに「井上太十郎氏頌徳碑(しょうとくひ)」が建っています。この碑は、伊深の有力政治家であった井上太十郎氏(明治元(1968)年-昭和24(1949)年)の功績を後世に語り継ぐため、この地に建てられたものです。

 氏は明治・大正・昭和の時代を通じて延べ7回、約20年間にわたって伊深村長を務め、その間加茂郡議会議員を3期、その後昭和12年からは当時の加茂郡として初めて岐阜県議会議員にも選出され1期を務めた政治家でした。

 この間、特に、道路、灌漑施設、学校などの整備に大きな指導力を発揮し、のちに伊深の幹線となる道路の整備を強力に進めたほか、上切地区の農業用水を確保するため自らの土地を提供して追洞(おっぽら)の池を建設したり、旧伊深小学校の西校舎増築などに尽力されました。

 碑は氏の没後すぐ、昭和24(1949)年5月に伊深村有志250戸の寄進により建立されたものです。